ドバイの不動産価格は本当に上がり続けるのか?最新データで徹底検証

ドバイ不動産

ドバイの不動産市場はここ数年、世界中の投資家から注目を集め続けています。「価格が上がり続ける」と言われることも多いこの市場ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?本記事では、過去数年間のデータや直近の動向をもとに、ドバイ不動産価格の推移と今後の展望について徹底検証していきます。

1. 過去の価格推移と成長トレンド

ドバイの不動産価格は、過去10年以上にわたって浮き沈みを繰り返してきました。2008年のリーマンショック後に一度大きく下落したものの、Expo 2020の開催決定後から回復基調に入り、特に2021年以降は新型コロナ明けの需要増加により急上昇を記録。2024年時点では、平均取引価格が前年比+15%以上上昇している地域もあります。

2. 最新の価格データと市場状況

2025年2月時点でのデータによると、ドバイ全体の平均取引価格は1,740AED/㎡に達し、前年比で+10.2%の成長を記録。ヴィラや高級アパートメントに対する需要が特に高く、パーム・ジュメイラやダウンタウン・ドバイでは過去最高水準の価格帯を維持しています。また、オフプラン(未完成)物件の取引も引き続き好調で、柔軟な支払プランが投資家を引きつけています。

3. 上昇の要因とそれを支える政策・環境

価格上昇を支える大きな要因のひとつは、政府主導の長期ビザ政策(ゴールデンビザなど)や企業誘致のインセンティブです。加えて、世界的なインフレ懸念のなかでも安定したインフラと税制の魅力、生活のしやすさが海外投資家の関心を集めています。ドバイは今後数年間で複数の大規模開発プロジェクトを控えており、需給の逼迫が続くとの見通しも支えになっています。

4. 今後のリスク要因と価格下落の可能性

一方で、価格が「上がり続ける」と断言するには慎重な姿勢も必要です。ドバイ市場の特性として、短期間での供給過多やグローバル経済の変動に影響を受けやすい点があります。特に2026〜2028年にかけて新規プロジェクトが一斉に完成するタイミングでは、一部エリアで価格調整が起きる可能性も指摘されています。また、金利上昇や為替リスク、地政学的リスクも市場に影響を与えうる要因です。

5. 投資家・購入希望者へのアドバイス

ドバイ不動産市場は引き続き魅力的な投資先ではありますが、「どのエリアを、どのタイミングで、どういった目的で購入するか」が成功のカギとなります。たとえば、利回り重視なら賃貸需要が高いジュメイラ・ヴィレッジ・サークル(JVC)やビジネスベイ、高級資産としての保有を目指すならダウンタウン・ドバイやパーム・ジュメイラが候補となります。物件タイプ、エリア、資金計画を総合的に見極めることが重要です。

まとめ

ドバイの不動産価格は、過去数年で力強い成長を遂げてきたことは確かです。しかし、今後も常に右肩上がりで推移するとは限りません。政府の政策やインフラ整備、投資家心理など多くの要因が複雑に絡み合う中で、情報を的確に収集・判断することが、成功するための第一歩となるでしょう。

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