【2025年6月レポート】ドバイ不動産市場の成長と主要エリアの取引分析

マーケットレポート

2025年6月のドバイ不動産市場は、取引件数・取引総額ともに前年同月比で引き続き堅調な成長を遂げ、引き続き強い活況を呈しています。本記事では、最新の主要市場指標、セグメント別動向、エリア別トレンド、投資家向け視点を網羅的に解説します。

主要マーケットデータ(2025年6月)

2025年6月のドバイ不動産市場における主要指標は以下の通りです。

指標データ前年同月比
総取引件数16,448件+16 %
取引総額54.8 billion AED約+20%
平均㎡単価※1,640 AED/平方フィート(約17,655 AED/㎡)+13 %

※価格単位は平方フィート。㎡換算は目安です。

セグメント別動向(2025年6月)

物件タイプ別の価格変動および取引構成は以下の通りです。

タイプ平均価格(AED)前年同月比
ヴィラ約3.9 million+23.6 %
土地(プロット)約7.6 million+37.4 %
アパートメント約1.3 million+6.2 %
商業物件約1.7 million−2.3 %

エリア別動向

2025年6月におけるドバイ不動産の人気エリアは以下の通りで、取引件数の多い順に注目されています。

  • ジュメイラ・ヴィレッジ・サークル(JVC): 約1,321件。手頃な価格帯と安定した需要で継続的にトップ。
  • ビジネス・ベイ: 約1,089件。商業・レジデンスの両面から堅調な需要。
  • ドバイ・マリーナ: 約984件。ラグジュアリー物件や短期貸し需要の集中地。
  • ドバイ・サウス: 約860件。物流・産業用途も含めて開発が進行中。
  • ダウンタウン・ドバイ: 約812件。ブルジュ・ハリファ周辺の人気が根強く、価格上昇も顕著。

投資家へのアドバイス

  • エリア別の成長性を見極める: 同じ市内でも価格変動率に差があるため、過去12〜24ヶ月の成長率を参考にエリアを選定。
  • 短期貸し戦略の再注目: ドバイ・マリーナやパーム・ジュメイラでは観光需要によるAirbnb型物件の利回りが高まっている。
  • 開発中エリアでの先行投資: Dubai SouthやJVCなどは今後の開発により資産価値上昇が期待される。オフプラン物件も選択肢に。
  • 管理体制の強化: 賃貸管理は非居住者投資家にとっての重要ポイント。信頼性と実績のある業者との契約が必須。

ドバイでは、Palm Jebel Ali再開発、Dubai Islands、Dubai Metro Blue Line、Dubai Southの物流ハブ化など、政府主導のプロジェクトが引き続き活性化しています。

外国人長期滞在者向けの制度整備や、エティハド鉄道を含むインフラ拡張、法人税ルールの透明化などが市場の信頼性を高め、今後も投資先としての魅力は維持される見通しです。

まとめとお問い合わせ

2025年6月のドバイ不動産市場は、取引件数・取引総額ともに前年同月比で2桁成長を見せ、堅調な拡大が続いています。特にJVCやビジネス・ベイなど、既存人気エリアの底堅さと、新興地域の開発進展が同時に見られる点が特徴的でした。

今後も、インフラ・制度・外資誘致施策の3点セットによって、中長期的に成長を維持することが予想されます。

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