ドバイは近未来的な都市計画とともに、公共交通インフラの整備が急速に進んでいます。車社会というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実は観光客や移住者にとっても便利で使いやすい公共交通手段が整っています。本記事では、ドバイの主要な移動手段や便利な交通カード、アプリの使い方まで詳しく解説します。これを読めば、ドバイでの移動も不安なしです!
1. ドバイの公共交通機関とは?主要な移動手段を紹介
ドバイには観光客から住民まで幅広く利用されている複数の公共交通機関があります。それぞれの特徴を知ることで、目的や移動エリアに応じた最適な移動手段を選ぶことができます。
■ ドバイメトロ(Dubai Metro)
ドバイメトロはドバイの都市交通の中核を担う鉄道システムです。全自動運転で、レッドラインとグリーンラインの2路線が運行されています。レッドラインは空港やダウンタウン、マリーナ方面までを結び、観光にもビジネスにも便利です。
- 運行時間:月〜木曜は5:00〜24:00、金曜は5:00〜1:00、日曜は8:00〜24:00
- 駅構内は清潔でクーラー完備。女性・子供専用車両やゴールドクラスもあり
■ トラム(Dubai Tram)
ドバイマリーナやJBR(ジュメイラ・ビーチ・レジデンス)エリアを中心に運行している路面電車です。メトロのレッドラインと接続しており、観光地を徒歩で回る際の足としても重宝されます。
■ バス
ドバイ全域を網羅する路線バスは、主要な住宅地や観光地、ショッピングモールを結んでいます。冷房完備で快適に移動できます。バス停や時刻表はアプリやGoogleマップで確認できます。
■ アブラ(水上タクシー)
ドバイクリークを横断する伝統的な木造ボートです。わずか1 AED(約40円)で気軽に乗れるアブラは、短距離の水上移動に便利なうえ、観光気分も味わえます。
■ タクシー&ライドシェア
タクシーは24時間利用可能で、メーター制のため安心です。さらに、CareemやUberなどの配車アプリも使いやすく、現地の人にもよく利用されています。Nolカードでは支払えないため、現金またはカード支払いになります。
2. Nolカードとは?乗る前に準備すべき必須アイテム
ドバイの公共交通機関を利用する上で欠かせないのが、Nolカードです。SuicaやPASMOのようなICカードで、メトロ、トラム、バス、アブラ、公共駐車場などで利用可能。滞在スタイルに応じたカードを選びましょう。
■ Nolカードの種類
- Red Ticket(レッドチケット):旅行者向け。紙製で、最大10回までチャージ可能。短期利用に最適。
- Silver Card(シルバーカード):一般的な利用者向け。20 AEDから購入可能で、幅広く使える。
- Gold Card(ゴールドカード):ゴールドクラス(高級車両)の利用が可能。運賃は約2倍。
- Blue Card(ブルーカード):UAE居住者向けの個人登録型。特典や割引あり。
■ 購入場所とチャージ方法
- メトロ駅の券売機・窓口、スーパーマーケット(Carrefour等)、RTAカウンターで購入可能
- チャージは現金・クレジットカード対応。スマホアプリやオンラインでもチャージ可能
■ カード1枚で移動がスムーズに
Nolカード1枚でほとんどの交通機関が利用できるため、現地通貨を都度用意する必要がなく、快適な移動が可能です。チャージ残高には常に注意し、残高不足による罰金を避けましょう。
3. 各交通手段の使い方&乗り方ガイド
■ ドバイメトロの使い方
- 駅入口でNolカードをタップして入場(残高不足に注意)
- ホームの表示はアラビア語と英語で分かりやすい
- 車両区分:通常・女性&子供専用・ゴールドクラス
- 主要駅にはショッピングモール直結(例:Dubai Mall駅)
■ トラムの乗り方
- メトロと同じくNolカードで利用可能
- トラム駅では改札がないため、必ず乗車前にカードをタップ
- 車両もゴールド・女性専用あり。メトロの接続駅で便利
■ バスの利用方法
- バス停に路線番号と時刻表が表示されている
- 乗車時・降車時にNolカードをタップ(2回必要)
- 主要エリアのルート検索は「S’hail」や「Wojhati」アプリが便利
■ アブラ(水上タクシー)の利用方法
- ドバイクリークのBur DubaiまたはDeiraの船着き場で乗船
- 運賃は通常1 AED(現金またはNolカード)
- 日中は頻繁に運行しており、待ち時間も短め
■ タクシー・配車アプリの使い方
- 流しのタクシーは白とクリーム色が目印
- 「Careem」「Uber」はアプリで簡単に配車可能
- 空港送迎や深夜の移動にも便利
4. 旅行者・移住者それぞれにおすすめの移動手段
■ 旅行者におすすめの組み合わせ
- メトロ+アブラ(水上タクシー)の組み合わせで、観光地を効率よく移動可能
- ドバイモール、ブルジュ・ハリファ、ゴールドスークなど主要観光地はメトロ沿線に集中
- 歴史エリアの探索には、アブラでドバイクリークを渡る体験もおすすめ
■ 長期滞在者・移住者におすすめの移動手段
- バス+トラム:住宅エリアやオフィス街をカバーし、コスト効率が良い
- シルバーカードを持っていれば、複数回の移動も安価に
- 日常の通勤や買い物などには、バスとトラムを活用することで生活コストを抑えられる
■ 家族連れや荷物が多い人はタクシーや配車アプリが便利
- 子ども連れや高齢者と一緒の場合は、目的地に直行できるCareemやUberが安心
- 大型の荷物や買い物袋がある時も、乗り換え不要の移動手段として有効
- アプリ上で料金や到着時間も事前に確認できるのがメリット
5. ドバイで公共交通機関を利用する際の注意点
■ 女性専用エリアに要注意
- メトロやトラムには女性専用車両があり、男性の誤乗車には罰金が科されます(100 AED)
- 車両やホームにピンクのラインがある場合は女性専用エリアの目印
■ ピーク時の混雑と暑さ対策
- 平日の朝夕ラッシュ時(7:30〜9:00、17:00〜19:00)は混雑するため、余裕を持った行動を
- 夏季(5月〜9月)は気温40℃を超えることもあり、駅までの徒歩移動は過酷です
- エアコン完備のバス停もあるが、設置が限られているエリアもあるため注意
■ 一部エリアは交通網が限定的
- 郊外の新興住宅エリアなどでは、公共交通機関の本数が少ない or 通っていないケースも
- 事前にS’hailやWojhatiでルート検索しておくと安心
■ Nolカードの有効残高に注意
- 乗車時にカード残高が不足していると罰金(200 AED)が発生することも
- 駅の券売機やオンライン、コンビニなどでこまめにチャージを
6. 地元で使われている便利な交通アプリを紹介
ドバイでは、スマートフォンアプリを使えばさらに快適に移動できます。ここでは、地元で利用されている代表的なアプリを紹介します。
- RTA Dubai App(RTA公式アプリ)
メトロ・バス・トラムの時刻表確認、Nolカードの残高照会、罰金の支払いなど幅広い機能を搭載。 - S’hail(シェイル)
出発地と目的地を入力するだけで、最適なルートを提案してくれる便利なアプリ。乗り換え案内も対応。 - Wojhati(ワジャティ)
バスのリアルタイム追跡や所要時間の確認が可能。バスを多用する移住者に特におすすめ。 - Careem / Uber
タクシー配車アプリ。目的地入力と支払いがすべてアプリで完結し、英語対応なので旅行者でも安心。
7. まとめ|ドバイの公共交通機関は意外と使いやすい!
ドバイの公共交通機関は、洗練されたインフラと明瞭な料金体系により、旅行者・移住者どちらにとっても非常に使いやすいものとなっています。
- Nolカード1枚でメトロ・バス・トラム・アブラをカバーでき、利便性が高い
- 交通機関は清潔かつ安全、エアコン完備で快適に移動可能
- 観光や通勤、買い物など用途に応じて最適な移動手段が選べる
- スマートフォンアプリを使えば、初めての人でも迷わず移動できる
事前にルートや使い方をしっかり把握しておけば、ドバイでの移動はスムーズかつ快適です。効率よく観光を楽しみたい方や、生活に馴染みたい移住者にとっても、公共交通機関は強い味方になるでしょう。