YagiTakahiro 
2025年5月のドバイ不動産市場は、取引件数・取引総額ともに前年同月比で引き続き堅調な拡大を示し、活況を呈しました。本記事では、最新の市場指標、セグメント別の動向、投資家向け視点、将来見通しを詳しく分析します。
主要マーケットデータ
2025年5月、ドバイ不動産市場の主要指標は以下の通りです。
| 指標 | データ | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 総取引件数 | 18,693件 | +6.0% |
| 取引総額 | 66.8 billion AED | +43.9% |
| 平均㎡単価 | 1,604 AED | +2.7% |
セグメント別取引データ
物件タイプ別の取引動向は以下のとおりです。
| 物件タイプ | 取引件数 | 取引総額（AED） | 前年同月比（件数） |
|---|---|---|---|
| アパートメント | 14,008件 | 29.7 billion | +0.3% |
| ヴィラ | 3,505件 | 20.9 billion | +2.4% |
| 商業物件 | 442件 | 1.5 billion | −19% |
エリア別動向
2025年5月の市場では、以下のエリアが特に高い取引件数を記録し、投資先として注目されました。
- ジュメイラ・ヴィレッジ・サークル（JVC）: 約1,455件の取引で最多を記録。
- ビジネス・ベイ: 約1,168件の取引。商業エリアとして安定的な人気を維持。
- ドバイ・マリーナ: 約1,003件。高級物件と海沿いライフスタイルで継続的に人気。
- ドバイ・サウス: 約946件の取引で、EXPO跡地開発に伴う成長期待が反映。
- ワディ・アル・サファ5: 約890件の取引。ヴィラ開発と交通利便性で安定需要。
投資家へのアドバイス
- 価格上昇局面での慎重な物件選定: 地域ごとに価格上昇率が異なるため、過去12ヶ月の推移を把握して冷静な判断を。
- 高稼働率エリアの賃貸利回りを比較: 短期滞在向け物件の収益性が高まっており、観光地に近いエリアでは利回り向上が期待されます。
- 長期保有を見据えた戦略: 再販よりも賃貸収入を重視するモデルが安定性を確保します。管理会社の選定も重要なポイントです。
将来の展望
ドバイ政府による大規模プロジェクト（例：Dubai Islands、Palm Jebel Ali再開発）に加え、外国人向け永住権制度の強化、法人税の明確化などの制度改革が、海外投資家の流入を後押ししています。
また、アブダビとのインフラ接続（例：Etihad Rail）の進展により、広域的な物件価値の上昇も期待されています。2025年後半も全体としては穏やかな上昇トレンドを維持する見通しです。
まとめとお問い合わせ
2025年5月のドバイ不動産市場は、前年同月と比較して取引件数・総額ともに大幅に成長し、市場の堅調さが改めて示されました。特にJVCやドバイ・サウスなどの成長著しいエリアが投資家から注目を集めており、今後の動向も要注目です。
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